iPadに続き、iPhoneも・・・?

いつもありがとうございます!
ウィンテック(WINTECH)の保屋野です。

日本経済新聞 電子版」より

中国の企業が、「iPad」に続き「iPhone」の商標についても、商標権を主張している、というニュースがありました。
ただ、今回の「iPhone」は、懐中電灯の分野で取られたもので、商品分野がまるまる重なっている「iPad」のケースほど深刻な話ではなさそうです。

要するに、Apple社は懐中電灯を売るわけではないけど、そういった他の商品に「iPhone」が使われてしまうと、Apple社のブランドイメージが損なわれるおそれがあるので、それをどう抑えるのかという問題になります。

「iPad」の場合は、商品分野が重なっており、Apple社が「iPad」の名のもとに商品を販売すると、相手方中国企業の商標権を侵害してしまいますから、商売自体ができないのです。

これは、Apple社にとっても、中国のAppleファンにとっても厳しいですね!
すでに、電器店は商品を撤去したり、税関で差し止めを受けたりしているそうです。

商標の怖さはここにあります。

経済のグローバル化が進むに連れ、ブランドイメージの統一が課題となりますが、
そのためにはやはり、ブランド名も統一させることが必要です。

しかし、商標権は各国で独立していますから、
それぞれの国の法律に基づいて、権利を取得しなければなりません。
そして、だいたいの国が、「先に出願したもの勝ち」の「先願主義」を採用していますが、
Apple社の母国である米国は、「先に使用したもの勝ち」の「先使用主義」を採用しているので、
まだ使っていなくても、“とりあえず早く出願する”という感覚になじんでいないのかもしれませんね。

海外への展開も考えている場合には、
できればネーミングの段階から、各国での調査を行っておくことが望ましいですね。
特に、Apple社は、アルファベットの小文字の「i」から始まるネーミングの商品が多いので、狙われやすいでしょうし、これから生まれる新製品についてもネーミングを調査した方がいいのではないでしょうか?
いずれにしても、日本で穏便に解決したとしても、中国は一筋縄ではいかなそうです。

以上、本日もお読みいただき、ありがとうございました。

サイト運営者も“登録商標”に注意!

いつもありがとうございます!
ウィンテック(WINTECH)の保屋野でございます。

今日話題になった知財高裁の判決は、
非常に興味深いニュースになりました!
「日本経済新聞 電子版」の記事はこちらから読む事ができます。

インターネットショッピングモールの「楽天市場」に対し、
イタリアの企業が管理する、あの有名なキャンディーの商標「チュッパチャプス」のロゴを使った商品を無断販売されたとして、
損害賠償が請求されたのです。

直接の侵害者でないにしても、「取引の場を提供」したことで、
商標権侵害の責任を負うのかどうかが注目されました。

みなさんはどう思いますか?
一見、そんなことで責任を問うのは厳しすぎる!と感じるかもしれませんね。

裁判長は、
「侵害を知った後、合理的期間内に是正しない場合は運営者にも賠償責任が生じる」
と判示したそうです!

要するに、侵害の状態を認識していながら、その状態を放置しておくことは、
犯罪を助けることになるから、やはり直接の侵害者と同様の責任を課しますよ、
ということなんですね。

今回は楽天側が該当ページを削除したために、
「合理的期間内に是正」
したと認められ、損害賠償の責任は負わないことになりました。

これからは、サイトの運営者の方も、
侵害品を掲載していないか、目を光らせる必要がありますね。
もっとも、損害賠償の要件は「故意又は過失」であることが要件なので、
侵害品だとはまったく分からないときまでは、責任を取る必要はありません。
しかし、たいていは商標権者からの警告なりが来るところなので、
警告後はすみやかに対処をしないと「過失」が認定されることになります。

ネットが普及し、さまざまなコンテンツが世にあふれ、
権利への意識も散漫になりがちな時だからこそ、
十分に注意したいところですね!
登録商標かどうか疑わしいものがあれば、弁理士や弁護士にお気軽に問い合わせてみてください。

以上、本日もお読みいただき、ありがとうございました!

名前はおもしろい

いつもありがとうございます!
ウィンテック(WINTECH)の保屋野でございます。

今朝(日付変わって、昨日の朝ですね)の朝刊に、
「ルネサス」「富士通」「パナソニック」3社の事業統合のニュースが大きく掲載されていました。
3社の主力事業でもある、家電製品などに組み込むシステムLSI事業について、
産業革新機構が出資して半導体設計の専門会社を設立するようです。

そういえば少し前にも、
「ソニー」「東芝」「日立」の3社が中小型ディスプレイ事業を統合して生まれた
「株式会社ジャパンディスプレイ」が話題となりました。

開発力の強化のため、とありますが、当然設備投資の圧縮という理由もあるでしょう。
こういった大きな事業統合のニュースから、いろいろな世の中の流れを感じます。
いずれにしても、素晴らしい3社の事業統合ですから、日本の半導体事業が世界で存在感を示すいいきっかけになると信じています!

ところで、知財屋の観点からの関心ごととして、
「ジャパンディスプレイ」がそうだったように、
新しい会社ができるわけですから、当然新しいブランドが立ち上がるわけですね。
ですから、新しいブランド名はなんだろう?きっと商標出願されるんだろうな、とマニアックな期待をしてしまうわけです。
ちなみに、「ジャパンディスプレイ」は産業革新機構により何件か商標出願されているもようです。

もちろん、事業統合とまではいかなくても、資本提携や業務提携のような場合でも新会社を立ち上げることはあって、新しい名前がつけられることで、提携会社とは独立したブランドが生まれて一人歩きを始めるわけです。

そう考えると、名前って、面白いですよね!
名前がつくまでは、“ただの赤ん坊”だった僕も、
「保屋野光繁」という名前をつけられて、ようやく何か枠組みのようなものができたように思います(といっても、当時は物心がついてませんが(笑))。
そして、両親から名前を呼ばれ、親戚から名前を呼ばれ、近所から名前を呼ばれ、幼稚園や学校で名前を呼ばれ、自分でも名前を書き、
繰り返し繰り返し、自分や周りに“名前”を刷り込んできたわけです。

やがて、“名前”からその人の記憶を思いだし、その人に一定のイメージを思い浮かべます。
“僕”よりも“名前”の方が後だったのに、“名前”から“僕”が認識されているんですね(^^)
ですから、同姓や同名の人がいると、時に周囲に混乱をきたしてしまいます。

このように、“名前”は人と人をつなぐかけはしのようなものです。
独立した“名前”がつくことで、それが一人歩きしてくれるものです。
逆に言えば、すでに独立して一人歩きしている“名前”と同じ又は類似するような“名前”をつけると、周りを混乱させてしまいます。

個人の名前は仕方ないにしても、
企業や商品やサービスといったブランドの“名前”をつけるときには、
「一人歩きさせる前に」
似たようなものがないか、調べておきましょう!
すくすく育ち、周りから愛されるブランドになるために(^^)

以上、本日もお読みいただき、ありがとうございました。